天理大学 生涯教育

天理大学 人間学部 生涯教育専攻 ウェブログです。

街に出かけて学ぼう!

こんにちは。生涯教育専攻の佐々木です。
すごく久しぶりの投稿で。。。。
気まぐれブログ、お許しください。

天理大学でも秋学期が始まりました。
コロナ禍、まだまだ大変ですけど、
生涯教育専攻では少人数の対面授業も数多く再開しています。

その中でも、生涯教育基礎演習という1回生が履修する科目は、
キャンパスを飛び出して活動する専攻の目玉授業のひとつです。
今日はそのご紹介をしますね。
2019年度からは、3つのプロジェクトで活動しています。

【その1 “天理市放課後わくわく広場”参加プロジェクト】

放課後の子どもたちの安心・安全な居場所づくりを目的に、
天理市井堂堂小学校で週に1回、開催されています。
ここに、専攻の学生さんも“わくわくの先生”として参加してます!
子どもさんの姿をこのブログには出せないので、市のサイトをご覧ください。
 www.city.tenri.nara.jp

地域のわくわくの先生方、教育委員会のみなさまといった、
教室を支えているスタッフさんとの協力も大事な学びのひとつ。
それから、学生が企画を考える回があったりします。
2019年度の学生さんは、
「パラバルーン・ダンス!」「知略で勝て!秋の大運動会」「クリスマス会」
などの企画を作りました。
子どもが喜んでくれてみんなで楽しめる企画を考えるのは意外に大変だけど
学生さんの頑張りが子どもたちにも伝わっていたかなと思ったのは、
最後は涙のお別れになった時。見ていた私もウルっときてしまいました。

2020年度の1学期は教室もやむなく中止になってしまい、残念でした。
でも、9月になって始まりましたよ!
今年は、まず検温や消毒など安全対策から始まり、
参加学生さんも自らに安全対策を徹底しながら、
子どもたちの検温や消毒のお手伝いも担っています。
社会状況の応じた運営を学ぶのも大事なことですね。
そして、今年の学生さんはどんな企画をしてくれるか、
今から楽しみにしています。

【その2 “商店街のために大学生ができることを考える”プロジェクト】

本専攻でも長年お世話になっている「天理本通り商店街」
天理の名所です。
天理駅前から天理教教会本部までの1㎞に及ぶアーケード街は見ものですよ。
でも、今の時代、商店街の運営はどこも大変なのも確か。
天理本通り商店街も若者の知恵と活気を取り込むにはどうしたらいいか、
いつも知恵を絞っておられます。

そんな商店街のために大学生ができることはなんだろう?
このことをコンセプトに、2019年度は生涯教育専攻1回生の8名が活動しました。
商店街の利用実態や商店街に望むことについてアンケートをしたり、
商店街を舞台にしたイベント「てんりミュージックストリート」の運営に参加したり、
現場に入って感じられることを大事にします。

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調査の結果をまとめたものは、商店街の中の「天理市産業振興会館」で発表し、
新聞にも取り上げられました。
奈良)居場所になどと提案 天理大生が地元商店街を調査:朝日新聞デジタル
天理本通り商店街を元気に - 活性化策を店主らに提案/天理大生、1年かけプロジェクト取り組み|奈良新聞デジタル

・空き店舗、小学生以上は期間限定で出店可能!
Wi-Fi設備がある休憩スペース
・街ライブラリー
・無料自転車置き場
SNSなどでの情報発信
・継続的な勉強会
など、1年間の調査と経験をもとにしたいろいろな提案がなされました。
2020年度も秋から商店街に入ります!

【その3 学びと活動の循環でつくる多世代交流プロジェクト】

このプロジェクトチームは、なんと2つの活動を手掛けています!
ひとつは、天理市子育てプロジェクトへの参加。
天理市健康推進課さんとNPO法人ファザーリングジャパン関西さんが協働して
天理の“子育てパパ”さんたちを応援する取り組みをおこなっています。
ここに学生さんも参加しました。
fjkansai.jp

学生さんにとって子育てはまだ遠い先に感じられることだったかもしれません。
でも、活動の運営をお手伝いしながら、
今までは教科書やニュースで聞いていた
「子育ての課題」「男性の育児参加」といった社会の課題が
街で暮らす人の現実の中にあるものとして
感じられたんじゃないかなと思います。

もうひとつは、「ならまち わらべうたフェスタ」の運営に参加しました。
奈良市中心街から南東に広がる、歴史的な 街並みが素敵なならまち。
このならまちを舞台に、昔から地域につたわる“わらべうた”を題材に
したお祭りが「ならまち わらべうたフェスタ」。
もう30年近く続いている伝統になりつつあるイベントで、
毎年30以上の団体がならまちのいたるところにブースを作って
わらべうたや昔遊びを紹介する楽しいイベントをおこなっています。
ただ、実は運営側にはちょっとした悩みがあったそうで。
というのは、毎年たくさんの団体が参加してくれるがゆえに、
その団体同士がそれぞれのブースでどんな活動をしているのか
全体としてイベントが来場者からどんな印象をもたれているのか、
中々つかめなかったそうです。
そこに立ち上がった(!?)生涯教育専攻の学生さんたち!
事前準備の運営会議から参加して状況を把握したうえで、
当日はカメラをもって各ブースの様子とお客さんの声を取材。
後日の運営会で取材したイベント全体の様子を報告して、
各団体さんにも、イベントの成果としてこれまでには見えにくかった点を
感じていただくことができました。
実は、写真満載の「わらべうたフェスタ フォトブック」を作っていまして。
う~ん、ここで公開したい!
って気持をグッとこらえて、文章でご紹介してみました。
2020年のわらべうたフェスタは、史上初のリモート開催。
どんな姿になるのかな?
学生さんの関心も尽きないことでしょう。

以上、3つのプロジェクトについて、いかがでしたか?
この3つのグループはただそれぞれの現場で活動に参加するだけでなく、
節目には学年みんなで集まって、成果発表会をおこなっています。
お互いの活動について情報交換しながら
大きな視点で、「街に出かけて学ぶ」ことの意味を考えているわけです。
そして、今、2回生になったみなさんと、新しい1回生のみなさんが、
共通体験として参加したプロジェクトについて語り合えたら・・・
そんな学びを目指して、これからも元気に頑張っていこうと思います!