天理大学 生涯教育

天理大学 人間学部 生涯教育専攻 ウェブログです。

親世代になって

 こんにちは。佐々木保孝です。新入生の皆さんは、初めて天理で暮らし始めたとか、関西に来るのも初めてという方もいるかもしれませんね。
 僕は20歳になるタイミングで実家を出て県外の町で一人暮らしを始めたのですが、5月連休にはお袋と婆ちゃんがアパートにやってきました。最初、窓の大きさより長いカーテンを持っていってしまっていて、住み始めて1ヶ月間、引きずって使っていたのですが、連休中に二人が裾を縫い上げて帰っていったのを覚えています。僕は4月生まれなので、このあいだ誕生日になったときに母親が電話をくれまして、「考えてみれば、大学に入った時のお母さんの年と同じ年になったわ」という話をしました。カーテンの裾を縫ってくれていた当時、親の気持ちとしてはやっぱり心配だったんだなあと、今になるとよく分かります。
 現在、コロナの問題が起こって、いまの親御さんは移動することも出来ない状態の方も多いでしょうから、本当にご心配だろうなと思います。ただ、僕の大学入学時はもう26年も前の話なので、その当時と何が違うって、やはりHPやSNSといった通信環境です。なかなか集まって顔を合わせることが出来ない現在ですが、大学もオンラインサロンを開設して、双方向も含めたメッセージのやりとりを始めています。これ以外のいろいろなツールも使いながら、学生の皆さん、本当に不安が大きいと思いますので、出来るだけフォローしていきたいです。 
tenri-u.jp
 天理大学の生涯教育専攻では、社会教育主事の任用資格のための専門科目を学んで「社会教育士」という称号を得て卒業します。ただ、社会教育主事の資格を取れる課程を開いている大学は他にもあるのですが、天理大学の生涯教育専攻は他と違うところがあります。同じ系統のことを学ぶにせよ、そのためにひとつの専攻として人が集まり、実地の活動も伴いながら卒業論文まで書き上げるほど深く学び、そして、1学年20人が人々の学びを支える集団として強く結ばれていく・・・こういうところは全国でも稀なんです。きっとコロナが収まったあとでは世の中の「人と人が集うことの意味」みたいなこともちょっとニュアンスが変わってくるような気もしていますが、時代にあった新しい生涯教育専攻の姿を学生のみなさんと一緒に作っていけたらと思っています。